臨床心理士ってどんなだろう?

前回の話(「寛解は難しいかもしれない」と言われた日)の続き。

臨床心理士の人と約束した日が来た。

電話口で話した感じは良さそうだったが実際はどうなんだろうと思いながらカウンセリングルームに案内された。

「はじめましてぇ。Tです。」

予想以上に整った雰囲気の人だった。

「この人がまともでありますように」

藁にもすがる思いでその日を迎えたが、ひとまずTさんを見て安心した。

しかし、、、

カウンセリングを重ねるごとに分かってきたのだが、Tさんはとてもひょうきんな人であった。

カウンセラーとは本来自分をあまり見せないものだそう。
Tさんの学歴を問うと、そういうパーソナルなことは言わない決まりがあると言われた。

しかし、Tさんの場合は我がダダ漏れであった。
パーソナルが丸出しである。

例えばTさんはカウンセリング時に、僕が聞くやないや
「M-1見ました?」
と食い気味で話し始めるのだ。

どうやら相当なお笑い好きらしく、劇場にもよく足を運んでいるらしい。
芸人や番組の話が次々と出てくる。

Tさんとは、そういった人であった。

こうして僕のカウンセラー像は見事にTさんによって壊されていった。

…完全に蛇足な話である。

いよいよカウンセリングが始まる。

※ここからは当時の記憶を元に書いています。
 後から記録を見返して内容を修正することもあるかもしれません。

最初の方は自分の症状、人間関係、なぜ症状が現れたかなどを元に認知行動療法をやっていった。

認知行動療法とは、
要するに「人間の考え方のクセを生きやすい方向に変えていこう」みたいなことのようだ。

お試し的な感じで、1クール目はこういう状況でこういう対策を取ろうということを文章化し、図にして頭の中を整理することを行った。

そして、今の状況を整理しお試しカウンセリングが一通り終わったかというところで

「じゃあ○○さん今後どういう方向で治療を進めていきたいとかありますか」と言われた。

僕はTさんの話を聞いて心理学をはじめ、色々なことを学習することにとても興味を持ったので

「本や映画、漫画などを読んで勉強したい」と言った。

Tさんによるとこれは読書療法と呼ばれるものだそうだ。

これを今振り返ると

Q&A強迫をあえて利用し、心理学の知識を深めたり、不安に思った分野について勉強して安心に変えようとしたのかもしれない。
また、これをやり続けるときりが無いことを体で覚えることも目的としたのかも、と思う。

ただし人によっては、不安が先行して大量に本を読んでしまい、内容が頭に入らないこともあるという。

一方でTさんは、

「○○さんの場合は好奇心がベースにあるので大丈夫だと思います。」と言ってくれた。

そして、「まあTさんが何をいおうとこの知的好奇心は止められまい」と欲求のままに

僕は読書療法を取り組むことにした。

次回へ続く