臨床心理士ってどんなだろう?

前回のはなし(メンタルクリニックについて)の続き。

臨床心理士の人と約束した日が来た。

電話口で話した感じは良さそうだったが実際はどうなんだろうと思いながらカウンセリングルームに案内された。

「はじめましてぇ。Tです。」

予想以上に均整な顔立ちの人だった。俗に言う美人である。

「この人がまともでありますように」と藁をすがる思いで当日きたが、ひとまずTさんを見て安心した。

しかし、、、

カウンセリングを重ねるごとに分かってきたのだが、Tさんはとてもひょうきんな人であった。

カウンセラーとは本来自分をあまり見せないものらしい。Tさんの学歴を問うと、そういうパーソナルなことは言わない決まりがあると言われた。

しかし、Tさんの場合は我がダダ漏れであった。パーソナルが丸出しである。

例えばTさんはカウンセリング時に、僕が聞くやないや「1さんM-1見ました?」と食い気味で話し始めるのだ。

Tさんの趣味はお笑い鑑賞であった。毎年のM-1グランプリが楽しみで仕方がなく、M-1当日にはコーラ1本とポテトチップスを横に置きながら、正座して漫才を観るという。

そして、なんばグランド花月やルミネtheよしもとにもよく赴き、ライブで観て面白いと思った芸人さんに海原やすよともこ師匠やテンダラーを挙げる。

また、南海キャンディーズの山里さんのラジオは毎回聴くしリトルトゥースだししもふりチューブやかまいたちちゃんねるもチェックしてるし千鳥の相席食堂やいろはに千鳥は欠かさず録画しており、もちろん吉本のファンクラブにも入っていた。

Tさんとは、そういった人であった。

こうして僕のカウンセラー像は見事にTさんによって壊されていった。

…完全に蛇足な話である。

いよいよカウンセリングが始まる。

…ここからカウンセリングをどうやっていったかを記憶を元にとりあえず書いていこうと思う。しかし、その時のカウンセリング記録を見返して内容を更新することもあるのでご容赦ください。

最初の方は自分の症状、人間関係、なぜ症状が現れたかなどを元に認知行動療法をやっていった。

認知行動療法とは、

予測や判断、価値観といった様々な認知的要因を想定して、それらを合理的な認知に変えることで、情緒の安定や行動の修正を効果的に行うもの

                                        図解 やさしくわかる強迫症 原井宏明

というものであり、要するに人間の考え方のクセを生きやすい方向に変えていこうみたいなことである。

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いわゆるお試し的な感じで、1クール目はこういう状況でこういう対策を取ろうということを文章化し、図にして頭の中を整理することを行った。

そして、今の状況を整理しお試しカウンセリングが一通り終わったかというところで

「じゃあ○○さん今後どういう方向で治療を進めていきたいとかありますか」と言われた。

僕はTさんの話を聞いて心理学をはじめ、色々なことを学習することにとても興味を持ったので

「本や映画、漫画などを読んで勉強したい」と言った。

Tさんによるとこれは読書療法といって、カウンセリングの種類の中にもあるものらしい。

これを今振り返ると

Q&A強迫をあえて利用し、心理学の知識を深めたり、不安に思った分野について勉強して安心に変えようとしたんじゃないか。また、これをやり続けるときりが無いことを体で覚えることも目的としたのかも、と思う。

Tさんは「読書療法は人によっては、不安が先行して100冊くらい一気に読んでしまってでもその内容は頭に入ってない。みたいなことがあり、合う合わないがあります。」といったが

「○○さんをカウンセリングしてると、好奇心をもとに自分が好きだから読書しようとしてる感じがするので大丈夫だと思います。」とも言った。

そして、「まあTさんが何をいおうとこの知的好奇心は止められまい」と欲求のままに

僕は読書療法を取り組むことにした。

次回へ続く